ブチルシール(ブチルテープ)を社内で一貫製造

沖本ゴム工業株式会社は、ブチルシールを当社国内工場で一貫生産しています。
自社工場内に生産に必要な設備を全て保有しているためユーザー様の様々なご要望に対応することが可能です。
一貫生産を実現する沖本ゴム工業の保有設備
イプロス都市まちづくりでも当社ブチルシールを掲載しています。

ブチルシールとは

  • ブチルゴムを主体とした押出成形シーリング材(両面接着弾性シーリング材)です。
  • 耐薬品性、耐候性にすぐれているため、あらゆる分野にご使用可能です。
  • 用途により各種サイズ、形状をそろえております。
  • 現場での施工が容易で且つ完全なるシーリング効果を発揮します。
  • 油性コーキング、液性シーリングに変わる弾性と粘着性を有する画期的完全防水シーリング材です。
  • 乾式工法で施工できるので作業効率がよく工費が安上りです。
  • 加硫ゴムの弾性と、パテ状シーリング材の加塑性を同時に兼ね備えた性質で、いかなる形状の物体へも接着して完全防水体となります。
用途:マンホール、ボックス、共同溝等コンクリート製品の目地防水として、又ガラス廻り、屋根、床等のシーリングテープとして使用。
ブチルシールの概要画像
左:シート形/右:丸形

製造方法

ブチルシールの製造方法は、混錬加工、押出加工、打抜加工、の工程に分けられます。
  • 混錬加工
    • 目的: ブチルゴムの性能を調整する。
    • 材料: ベースのゴム、充填剤、粘着剤など。
    • 設備: ミキシングロール、ニーダー。
    • 調整可能な性能: 固さ、粘着力、比重。
    • 着色: 白、グレー、ピンクなど、ゴムの種類を変更することで対応可能。
  • 押出加工
    • 目的: 混錬した材料を所定の寸法に成形する。
    • 方法: 口金を使用して様々な形状や寸法に対応(ところてんを押出すのと似た加工方法)。
    • 設備: 押出機(当社では5インチ押出機1台、3インチ押出機4台を保有)。
    • 特殊加工: スポンジ入りなど、クロスヘッドを使用した加工技術。
  • 打抜加工
    • 目的: 抜型を使用して様々な形状に成形する。
    • 設備: クリッカープレス機、油圧打抜プレス。
筒状のブチルシール写真
スポンジ入り

製品の機能

自己粘着力があり防水性、止水性、が主な機能です。また、対候性、耐薬品性にも優れるので屋外での使用や海水が掛かる用途等でも使用されています。
逆にブチルシールは保持力が低いため、壁に物を接合する等の用途には向きません。その場合には通常のアクリル系の両面テープをお勧めします。
沖本ゴム工業のブチルシール概要
配管などでのブチルシールの用途
防水工事現場のイメージ

製品の仕様

形状・サイズ

沖本ゴム工業では、丸、四角、台形、等様々な形状でのブチルシールの加工が可能です。
  • 押出加工であるため幅や厚みの調整が可能です。
  • 幅は最大300mmまで対応が可能です。
  • 厚みは最大50mmとなりますが一般的には3mm~5mmです。
  • 角形(シート型):幅10mm~300mm/厚み1mm~50mm
  • 丸形:Φ3mm~(*大型サイズについてはお問い合わせください)

最小ロット

最小ロットは300mです。300m以下はお問い合わせください。
様々なブチルシールの形状
丸形ブチルシール

基本物性表

試験項目 試験条件 #110
ブチルゴム
#150
ブチルゴム
#260
ブチルゴム
成 分 配合重量 コルク紛
粘着剤
炭酸カルシウム
粘着剤
鉄粉
粘着剤
比 重 水置換 1.1±0.1 1.5±0.1 2.6±0.1
針入度 25℃100g5秒
10t×50×50
65±10 60±10 55±10
接着性 1/2圧縮
200mm/分引張
1.0 ㎏/㎠以上 1.2 ㎏/㎠以上 1.2 ㎏/㎠以上
耐熱性 80℃
24時間後の状態
硬化・亀裂なし 硬化・亀裂なし 硬化・亀裂なし
耐寒性 -30℃
24時間後の状態
硬化・亀裂なし 硬化・亀裂なし 硬化・亀裂なし
耐水性 常温水中浸漬
24時間後の状態
溶解・フクレなし 溶解・フクレなし 溶解・フクレなし
耐候性 ウェザーテスター
250時間後の状態
硬化・亀裂なし 硬化・亀裂なし 硬化・亀裂なし
吸水性 常温水中浸漬
24時間後の状態
3 WT%以下 1 WT%以下 1 WT%以下
高低温安定性 常温→40℃→150℃→常温
各2時間後の状態
溶解・フクレなし 溶解・フクレなし 溶解・フクレなし